詳しい解説
球状タンパク質(きゅうじょうタンパクしつ、Globular proteinまたはspheroprotein)は、タンパク質を大きく2つに分けた分類のうちの1つである。球に近い形をして、いくらか水に溶け、水中ではコロイド状に分散する。もう1つの分類である線維状タンパク質は水に溶けない。
球状構造と溶解性
球状タンパク質という言葉はおそらく19世紀に遡るほど古く、今日では何十万というタンパク質がより叙述的な構造モチーフを用いた言葉で表わされている。タンパク質の球状構造は近代的な技術を使わずとも、超遠心や光散乱法で確認することができる。
タンパク質の球状構造は四次構造によって導入される。分子の疎水性部分は内部に向かい、極性部分が外側に露出して溶媒と分子間力で結ばれて溶解状態を安定化させる。
生物中での幅広い役割
構造としての機能しか持たない繊維状タンパク質と異なり、球状タンパク質は次のような働きを持つ。
例
最も有名な球状タンパク質はヘモグロビンである。他には免疫グロブリン(IgA、IgD、IgE、IgG、IgM)やα、β、γグロブリンなどがある。また、ほぼ全ての代謝にかかわる酵素やシグナル伝達タンパク質も球状タンパク質である。
| タンパク質 |
|---|
| タンパク質生合成 - 翻訳後修飾 - フォールディング - タンパク質構造 - タンパク質ドメイン - プロテオーム - プロテアソーム - 膜タンパク質 - 球状タンパク質 - 線維状タンパク質 |
| タンパク質の四次構造 | |
|---|---|
| 全般 | 球状タンパク質 - 線維状タンパク質 - 膜タンパク質 - コイルドコイル |
| 二量体 | ロイシンジッパー |
| 三量体 | コラーゲン - ヘマグルチニン - オルニチントランスカルバミラーゼ |
| 四量体 | ヘモグロビン - 免疫グロブリンG - アビジン - スペクトリン |
| 六量体 | dnaBヘリカーゼ - ヘモシアニン - グルタミンデヒドロゲナーゼ1 |
| 八量体 | ヌクレオソーム - ヘムエリスリン |
| 微小繊維 | アクチン - チューブリン - 鞭毛 - 性繊毛 - 線毛 |
| 複合体 | 転写開始前複合体 - 免疫グロブリンM - カルボキシソーム |
| 機械 | プロテアソーム - リボソーム - ATP合成酵素 - RNAポリメラーゼ - スプライソソーム |
| ウイルス | カプシド |
| 沈殿 | 塩析 - ホフマイスターシリーズ |
| 分類方法 | 超遠心分離 - 分子排斥クロマトグラフィー |
カテゴリ: タンパク質
球状タンパク質
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